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ゾーイの行方は依然としてわからず、誘拐犯からはその後何の連絡もないまま、時間だけが刻々と過ぎていきます。

ウォーケン大統領代行の記者会見で、シャリーフ暗殺の事実を知ったアビーは、それがゾーイの誘拐につながったのではないかと疑い、夫を激しく責めるのでした。

ゾーイが日付のわかる新聞を持たされた映像が流れ、誘拐犯はアラビア語で「二十四時間以内にアメリカ軍をクマーから撤退させなければ、人質を殺す」と公言しています。

その夜、バートレット大統領がふらりとトビーのオフィスを訪ねます。
トビーはレオから「ゾーイが死んだ場合のスピーチは大統領に絶対見せるな」と言われていましたが、大統領の方から見せてくれと求められ、ウィルが書いた原稿を渡すのでした。

ゾーイはホワイトハウスで行われた記者会見で、事件後初めて公の場に顔を見せる。
記者団に笑顔で手を振るなど、気丈に振る舞うゾーイでしたが、チャーリーは強がっているのではないかと心配します。

アビーは、ゾーイの警護を増強することについてシークレットサービスの担当者と話し合いますが、そのミーティングの時間を早め、レオが加わらないようにしました。
そして遅れてきたレオに、アビーは厳しい言葉を投げつけるのです。

下院でただ一人、シールという議員がボブ・ラッセルを副大統領に承認することに反対しており、ジョシュは説得のためにホワイトハウスへ呼びます。

自分の交渉術を見せて勉強させようと、アシスタントのライアンをミーティングに参加させますが、逆にシールからやり込められてしまうのでした。

軍人の昇進をキャリック上院議員が保留したと知らされ、ジョシュはキャリックと話をつけることにします。

一方、共和党に減額された暴力防止対策部門の予算が、急に増額されることになりました。
アビーに仕事を任されたエイミーが画策して予算を取りつけたことがわかり、バートレットは「君はここにいる必要はない」と言い放つのでした。

キャリック議員を離党させてしまったことで落ち込むジョシュ。スタッフや友人から励まされたものの、党内からはキャピタルゲイン課税引き下げの交渉からジョシュを外せとの声が多数を占めるのでした。

オクラホマ州で巨大な竜巻が発生。犠牲者や行方不明者が多数出て、大統領は国家非常事態を宣言します。
被災地の訪問は副大統領が行くことで話がまとまりかけ、ウィルも準備を進めますが、ＣＪの「大統領が行くべきです」のひと言でバートレットが行くことになりました。

予算交渉は連日早朝から深夜まで続けられていましたが、難航していました。

ジョシュの後任アンジェラは共和党側に株式利益の税率引き下げをあきらめさせる代わりに、こちらも大学授業料の控除を取り下げようと提案。トビーは強く反対しますが、大統領はやむを得ないと判断します。

ジョシュはアンジェラから予算関係の書類と、その内容を熟知しているドナを貸してほしいと頼まれますが、その後ドナも予算交渉に参加していると聞いて、内心複雑な思いに駆られるのでした。

共和党執行部との予算交渉が決裂し、連邦政府は機能停止に追い込まれたため、ドナたち秘書を含む下級職員は自宅待機を余儀なくされます。

共和党側とホワイトハウス側はお互いの出方を探り合いながら、それぞれ作戦本部にこもって対策を話し合います。
しかし。マスコミや国民から責任を問われ、支持率も大幅に低下したバートレット政権側は不利な立場に追い込まれるのでした。

ホワイトハウスもすっかりクリスマスムード一色。大統領の娘も３人集まることになっており、ジェドもアビーも楽しみにしていました。

そんなとき、バートレットの長女リズの夫であるダグが、ニューハンプシャーから下院議員に立候補する決意を、ジョシュに語ります。

民主党としては別の候補を推す予定なので、立候補しないようジョシュが勧めますが、ダグはあくまでも立候補すると言い張るのです。

前大統領のラシターが亡くなり、時期を同じくして、サウジアラビアのリヤドで抗議デモが行われ緊迫した情勢になったため、前大統領の葬儀に向かうバートレットにはトビーが同行することになりました。

中東情勢には歴代大統領の責任もあると考えていたトビーは、なかなか追悼の言葉が書けないでいました。

議会から犯罪に対する刑罰の強化を図る修正案が出されました。

不当な厳罰化の傾向に反対の姿勢をとっているバートレット大統領は、修正案の背景には厳罰化によって刑務所に囚人があふれかえっているという事情があることから、アビーの勧めもあって恩赦を考え始めるのです。

トビーは、社会保障制度の維持に関しある方法を思いつき、朝一番でバートレットに自分の考えを話します。
それは、共和党のゲインズが引退すると踏み、民主党の上院議員と話し合ってもらい、民営化するのではなく個人口座制度を導入しつつ社会保障制度を維持するという方法でした。

ゲインズと議事堂の外で話したトビーは、何とか民主党の上院議員と話してもらう約束を取りつけます。

インド洋上空で核爆発が確認され、シチュエーションルームでの会議が始まります。
核兵器を持っている国々で実験の予定はなかったため、新たに核兵器を持った国が現れたことを意味していました。

一方ラッセルは、相変わらず冷遇され、重要ではない政策を任されていましたが、ウィルと視察旅行の話をするうち、ある重要なことを思い出すのでした。

レオはベトナムに共に従軍したケン・オニールのパーティーに出席し、ケンとの友情を再確認します。
そのケンの会社では、国防総省に軍用ヘリを買ってもらうラムセス計画が進んでいましたが、ハント議員の反対にあい、棚上げになっていたのです。

ジョシュがハントに事情を聞きにいってもらちが開かず、レオが直接話にいきます。

ベトナム戦争に従軍していたレオは、敵の銃撃を受けて緊急脱出した際に脚を骨折。そんなレオを副操縦士だったケンは最後まで見捨てず、共に帰還できたのでした。
それを恩義に感じていたレオは、あくまでケンを守ろうとしていたのです。

TVの生番組に出演したCJは、前副大統領ホインズの告白インタビューがネット上に一部リークされたことを不意打ちのような形で質問され、返答に詰まってしまいます。

ホインズのインタビュー記事を書いた記者グレッグ・ブロックと会ったCJは、内容を事前に教えてほしいと要請します。
「記事に名前が出ている人には事前に見せられない」と言いながらも、ブロックは記事の入っているFDを置いて行きました。

またブロックから、ホインズが本を執筆中ですでに多額の前払い金を受け取っていることを知るのです。

敵対的な保守派の女性下院議員が、バートレット大統領の次女エリーが研究員として務めていることを理由に、国立健康研究所の医療研究に対する援助を打ち切ろうとし、バートレットを激怒させます。

一方CJはアビーに、ファーストレディとして、また医師として、公への露出を増やすように要請します。

共和党派の連邦最高裁の判事が急死し、バートレット政権は後任を探すことになり、候補者が殺到します。

バートレットはこの後任選びが政治的な地雷原だと気づきますが、ジョシュが画期的なプランをひねり出すのでした。

"アクセス"というテレビ番組が、CJの1日に密着。テレビクルーが広報部の1日を追い、またCJの部下や上級スタッフたちにインタビューをします。

そんな中、執務室に入るのを待つFBIのアーノルド長官の姿が…。
何かあったのではないかと疑う記者たち。CJが補佐官に呼ばれてオフィスに行くと、長官が待っていました。

実は、ワシントン州サンファン諸島で、武器密売容疑のオスマンをFBIの捜査官が取り囲んでいたのです。
現場では銃撃戦も起きて、マスコミの知るところとなってしまいました。

自由貿易に関する新たな協定が焦点となるブリュッセル・ラウンドの出発当日、協定をまとめたジョシュは、通信会社JCNが一万七千人のプログラマーをインドで雇うと聞いて愕然とします。
それはアメリカ人プログラマーの大量解雇を意味していました。

一方ドナは以前から仕事の幅を広げたいと望んでおり、ブリュッセル・ラウンドに同行させてくれるようジョシュに頼んでいましたが、「観光旅行じゃない」などと軽くあしらわれ、ジョシュとは当分口をきかないことにしました。

大統領が記者クラブのディナーから戻った直後、ホワイトハウスの内部で危険物モニターが未確認の物質を感知。
ホワイトハウスは全館封鎖され、大統領、チャーリー、フィダラーの三人は地下で医師の診察を受けることになりました。

スタッフたちもその時点でいた場所で待機することになり、トビーはウィルと、ジョシュはケイトと、CJはドナと、そしてレオはアビーと、それぞれ二人だけの時間を過ごす羽目になりました。

ガザについたアメリカの議員団一行の乗った車が道ばたに仕掛けられた爆弾で爆破され、犠牲者が出ます。

同乗していたドナは、負傷を追い病院に運ばれたことがわかりますが、ホワイトハウスでは、対応しようにも情報不足で何もできません。

国家安全保障担当副補佐官のケイトだけは報復攻撃に反対しますが、バートレットはとりあえず軍事行動の準備をするようアレグザンダーに命じるのでした。

イスラエルがガザにミサイル攻撃を行い、バートレット大統領はパレスチナのファラド議長と連絡を取り、報復を控えて議員団に対するテロの捜査に協力するよう要請します。

シチュエーション・ルームでは攻撃プランが話し合われますが、民間に対する被害を恐れる大統領は慎重な姿勢を崩しません。

また同僚を殺された下院議会からも、報復措置に対する強い要請があり、軍事活動を迅速に行うための決議案が審議されることになりました。